PrismPlaneメンバーインタビュー Vol.1デザイナー柚木勇魚 17歳の頃にAdobe Illustratorを独学で習得。地元企業でインハウスデザイナーとしてデザイン部部長を務めた後、フリーランスを経て、現在は東京でインハウスデザイナーとして勤める傍ら個人でも仕事を請け負っている。クリエイターチーム「PrismPlane」の代表。クリエイターが集まり、共に学ぶ場所を──── クリエイターチーム「PrismPlane」とは。「PrismPlane」はデザインを重視したクリエイティブチームで、WEBデザイナー・イラストレーター・ライター・カメラマンなど、2022年3月現在46名在籍しています。私が17歳のころ、インハウスデザイナーとして最初に勤めていた会社で、同僚2名と共に考案したのがはじまりです。ロゴはその当時に作ったものを現在も使っています。ただ、当時は実働には至らず、構想のみで終わっていました。それが2020年あたりから、私自身の周りの環境が落ち着いてきたことや、協力してくれる人も増えてきたので、ようやく動き出せるようになりました。発足当時から変わらない「PrismPlane」のロゴまだデザイナーとして駆け出しだった頃、他のクリエイターとの交流が少なかったことで苦労したことがありました。例えば、使用したことがないツールを使わなければならない依頼でも受けなければならなかったので、本来であればツールの一部の使い方を知っていれば事足りるような依頼でも、知識がないばかりにツールの使い方を一から十まで学ばなければならないようなこともありました。その勉強が無駄だったわけではありませんが、これもツールの使い方を知っているクリエイターに聞くことができたなら、かなり時間や手間を省くことができたでしょう。そのような経験などから、クリエイターが集まることができ、共に学びあえる場所を作りたいという思いで「PrismPlane」を運営しています。考案当初は気付いていなかったのですが、私自身が人に尋ねたり、お願いをしたりするのが苦手なので、そのような環境が欲しかったという思いもどこかにあるのかもしれません。また、個人で活動するクリエイターには「技術」「実績(ポートフォリオ)」「発信」が必要だと考えています。それらを「PrismPlane」内で高めたり共有したりすることで、仕事を取ってこられる土壌を作っていきたいです。具体的には、各ツールの使い方やSNSの発信方法、仕事を進めていく上でのノウハウなど、実務上必要なことを共有していくことで、個人クリエイターでも依頼を受けられる環境を広めていきます。さらに、制作方法や制作時のチェックポイントなど、完成に至るまでの過程もあわせて発信することで、クリエイティブは簡単にできていると思われがちな部分を解消したいと考えています。バックグラウンドを理解してもらうことで、現在は価格勝負になっているような案件も、「こういった考えのクリエイターに頼みたい」と価格だけではない差別化が可能になると思います。クリエイターと、クリエイターを目指している全ての人々が支えあうために──── 現在の活動状況を教えてください。まだ私や所属しているメンバー個人に入ってきた仕事をチーム内で回しているのが現状ですが、次は「PrismPlane」として仕事を受けていこうと考えています。そのためにまずはECサイトを作り、オリジナル商品を販売していきます。その第一弾として、ファンがロゴなどのクリエイティブを購入し、応援している人や団体にプレゼントできる「推しプレ」という商品を発売予定です。まずはVtuber向けに展開していきますが、アイドルや劇団など各方面向けにランディングページを制作し、多方面に広げていくことを考えています。 また、もっとたくさんのクリエイターさん達に参加していただきたいので、「TRYANGLE」という「PrismPlane」の姉妹コミュニティにてメンバー募集を行っています。「PrismPlane」ではメンバーと秘密保持契約を結んでいるため、内部の情報を表に出すことが難しいという現状があります。ですので、まずはもっと気軽に情報交換や交流が可能な「TRYANGLE」に参加していただき、我々のことを知っていただければと思います。将来的には、クリエイターに特化したSNSみたいな形になることができればと考えています。クリエイター同士で情報交換を行う場となるだけでなく、「PrismPlane」内に各クリエイターのポートフォリオを集め、それがクリエイターの辞典のように機能すれば、クリエイティブを発注する側がそこを見るだけで好みのクリエイターを見つけることができるはずです。そのような需要側・供給側が一堂に会するような場にしていきたいと思っています。「PrismPlane」の姉妹コミュニティ「TRYANGLE」 ────クリエイターを目指している人に一言。 私自身、右も左もわからない状態から独学ではじめましたが、現在はデザイナーとして働くことができています。現在はまだ技術も実績も発信力もなくても諦めないでください。諦めずに行動することで、環境も含め、必ず変えることができます。「PrismPlane」や「TRYANGLE」は、クリエイターと、クリエイターを目指している全ての人々が支えあうために存在しています。まだ何のスキルもない人でもやる気があれば大歓迎です。たくさんの仲間たちが待っていますので、是非参加してみてください。PrismPlanehttps://prismplane.jp/TRYANGLEhttps://tryangle.prismplane.jp/(聞き手:CL編集部) 次回:【福本 陽子】問い合わせ急増!WEBデザイナーが実践したInstagramマーケティング