急成長を続けているココナラで実際にココナラ作家として活動をしていると、様々な壁が立ちはだかります。特に初心者の頃は体当たりで挑んでいました。 ココナラ作家という言葉は私が言いやすいのでそう言っているだけであり、正式な名称ではありません。しかし、小説を書くのが好きな人であれば、壁をぶち壊し、多くの人がなれるのではないでしょうか。 今回は、ココナラ作家歴5年目の赤堀堂馬がココナラ作家になったきっかけやぶち当たった壁、必要な要素などを紹介します。私がぶち当たった壁私は依頼小説を受注したら以下の流れを行います。お客様からDMや見積もり依頼などを行い、私に小説を書けるか相談、または見積もりや相談抜きで商品購入トークルームで資料を受け取り、ヒアリングお客様によってはプロット提出し、確認後執筆開始小説を提出し、リテイクなしなら納品完了流れだけを聞けば簡単じゃんと思われるかもしれません。なので、私がココナラで依頼小説を始めた当初、ぶち当たった壁を紹介します。壁その①お客さんによってくみ取る難易度が変わってくるこれが中々難しい。二次創作の場合、これを間違えると「解釈違い」になり、最悪には「地雷」を踏みぬくことになります。そのため、トークルームでの最初のヒアリングが超重要になってきます。 依頼者様は私の経験上、以下のタイプに分かれます。タイプ①めっちゃ話のあらすじやキャラクター、詳細、世界観、大体の話の流れを書いてくれるその方の持ってきた資料を読んでその中から、こういうのが好きかな?こういうのも加えたら喜んでくれるかもというのを推測し、書き加えて小説にしていきます。タイプ②ざっくばらんであいまいなイメージがあるが言葉にするのが苦手だけどこだわりが強い依頼内容を見て意味がわかりにくいなと思った箇所をお客さまに質問していき、どういった小説を求めているのかを探っていきます。タイプ③キーワードだけをぶん投げてくれるある意味めっちゃ大変です。トークルームでヒアリングをして解決すればいいのですが、大体が完全オーダーメイドになります。こちらの自由度が高くなる分、何もない空間にいきなり山を作れと言われているのと同じなので、創造主になった気分でうをぉぉっとなりながらプロットを作成し、これでいいか確認してもらってから執筆を開始します。壁その②世の中には人の数だけ性癖があるTwitterとか見ると、多種多様な性癖があるんだなぁと今なら思います。しかし当初そこまで人間の欲望について深くなかった私はWao!ってなりました。今まで私は雑食腐女子であり、男性向けのえっちな漫画も絵柄や内容によっては好きだから「地雷」などないと思っていました。 大体おお、そんな性癖があるとはといつも新たな扉をオープンしていく気持ちなのですが、一人だけ受け入れられないなコレはと思う方がいて、めっちゃあぁぁってなりながら書いてました。女性の依頼者様は大体BLだったり、夢小説だったり、電子書籍の中身作成依頼だったりするのですが、男性のお客様はほとんどが「性癖」です。性癖と聞くとえっちな内容のイメージが強いですが、それだけではありません。強いこだわりの塊なんです。世の中には自分の欲望だけが煮詰まった小説が販売されている確率は低いため、お金を払って私に依頼してくれるのです。私の商品が「あなたの欲望を小説にします」なので合っているのですが、人間の欲望って様々なんだなぁって思いました。常に勉強です。また、性癖とは異なりますが、カードゲームやTRPG、歴史もの、自衛隊ものなど、そういった明確なルールが背景に存在する場合、めっちゃ調べて勉強しなくちゃいけないので頭ぷしゅーってなります。その分書き終わって依頼者様が喜んでくれたらやりがいが半端ないです。壁その③リテイクがある出品者によってはリテイク回数を決めている方もいらっしゃいますが、私はお客様に満足してもらいたいので回数無制限です。リテイクすることでそうしてほしかったのかとわかるので、勉強になるし私自身の成長にもつながります。しかし、依頼を受けて誰かのために小説を書いたことなどなかった私は、自分のがんばって書いたものを「ここの部分書き直してほしい」という言葉にショックを受けました。「がんばって書いたのにマジで?何でそんな展開になるの?」と書き直しに頭を抱えたりしていたのですが、今ではなるほどそう来るか、とにやにやしながらリテイクしてます。あと余談ですが、「情景描写や心情描写はすごく良い、でもえっちな部分が普通」と言われた時は心がパキンと折れました(笑)ココナラ作家を続けていく際に気をつけている点ココナラ作家を始めてもう5年が経ちました。ここまで私が続けていくために気を付けていた点を紹介します。最初のヒアリングが超重要最初のヒアリングは非常に大事です。これがうまくいかないと依頼を受けてお客様が満足する小説を作り上げることはできません。試行錯誤の結果、私は以下のことに気を付けています。絶対これは入れてほしいシチュエーションや描写、要素などを教えてください絶対これはNGなシチュエーションや描写、要素などを教えてください1文字2円です。依頼文字数を超過した場合、超過文字数×2円を追加支払い可能ですか?この三点は非常に大事です。依頼をするお客様はお金を払ってでも自分の欲望を叶える小説を書いてほしいという願いがあります。それを実現するためには、押さえるところを確実に押さえないといけないからです。また、小説の内容によっては希望文字数が全然足りないことが多いです。そのため、事前に文字数を超過しても支払い可能か聞いておきます。できない場合は四苦八苦しながら書いて希望文字数まで削っていきます。OKの場合は、極力希望文字数に収まるよう書いて、どうしても削れない部分は超過分としておひねりとしていただきます。無理と思った依頼は引き受けないプロット作成や小説作成、表紙付き小説作成など、小説作成に関する依頼を引き受けているのですが、たまにYouTube動画の台本依頼をしてくださる方がいらっしゃいます。「LINE風シナリオ」という、セリフだけで物語が展開されていくショートストーリーを書いたりしていました。15本ほど納品し、それとは別にYouTube漫画動画のシナリオを依頼され、イマイチだったため依頼が止まりました。その後も別の方から依頼を受けたのですが自分には向いていないと感じお断りしました。 無理なことを努力して補っていくことは大切ですが、どうしてもできない領域というものが人間にはあると思うんです。断る勇気も時には必要です。辛いと感じた時が商品価格の引き上げ時長い間1文字0.5円でやっていたのですが、ココナラの手数料は当時25%(税抜き)でした。そのため依頼数が増えても売上がそれほど伸びず、段々しんどくなっていきました。 なので「ええ~い、このままではしんどい、0.5円じゃ辛い!」と思い、1文字0.8円に引き上げました。その後は辛いと感じた時に商品価格を上げるようにしています。 料金を上げる事に抵抗があったのですが、ある方から「赤堀さんの小説だったら2.2円まで上げても大丈夫ですよ」と言っていただけたのが自信となり、単価アップの後押しになりました。1文字1.8円まで来た時、さすがにダメかなと思ったのですがある依頼者様から「赤堀さんなら1文字2円でも買います」と言ってくださり、現在の文字単価は1文字2円設定です。もう少し文章力を身に着けたら2.2円にあげるかもしれません。まとめココナラ作家としてやっていくのに必要な要素をまとめますね。最初のヒアリングでお客様がどんな「欲望」を叶えたくて依頼したのかくみ取り、押さえどころを把握した上で追加要素を付け加え、お客様が満足いく小説を書く人間の数だけ性癖があり、常に新たな世界へ飛び込んだり、文章力アップやルールや背景を知るための勉強が必要辛くなってきたら商品価格をアップさせる一番大切なのは、「お客様が喜ぶ小説を書きたい、欲望を叶えてあげたい」という想いです。きれいごとのように聞こえるかもしれませんが、売上を上げたいという考えだけでは続けていけないでしょう。ココナラ作家になって5年、色んなことがありました。体調不良が多く、締め切り延長が多い私ですが今後もがんばっていきたいと思っています。ココナラ王子の一条響さんに出会い、売上が一気にアップした方法はまた別記事で詳しくお話したいと思います。また読んでくださると嬉しいです。小説が書ける、お客様のために小説を書きたいと思える人なら私が言った方法を実践すればきっと今すぐココナラ作家になれるでしょう!ぜひチャレンジしてみてください。■関連リンク▶急成長し続けるココナラとは?私がココナラ作家になったきっかけを紹介します▶「好き」を突き詰め、文章を書くことを仕事に(インタビュー記事)