こんにちは、赤堀堂馬です。皆さんはイラストを描く場合、レイヤーを分けていますか? レイヤーの数が増えるほど管理が大変ですが、ある程度レイヤーを分けておくとあとから修正がしやすいので非常に便利ですよ。 また、イラストをアニメーションさせる場合、レイヤー分けをしておくと細かい動きが設定可能になります。レイヤー分けを覚えておくと、ライブ2Dなど他のソフトでも応用できるので、知識として知っておくことをオススメします。今回はAnimeEffectsを使う前の準備段階である、イラストのレイヤー分けについて解説します。 レイヤーとはレイヤーとは日本語で「層」という意味があり、透明なフィルムのようなものです。透明なフィルムに描かれたものを積み重ねることで、1枚のイラストになります。レイヤーパレットで表示されている並び順で重なるので、下のレイヤーは上のレイヤーに描かれているもので見えなくなります。 レイヤー分けをするメリット線画、背景、肌、髪などのようにそれぞれを別のパーツとしてレイヤー分けをすると、以下のことができるので非常に便利です。他のパーツに影響されないそのレイヤーだけに色の調整や修正があとから簡単にできる前景と後景でイラスト同士を重ね合わせることができる 実際にレイヤー分けをした画像を見てみよう実際にレイヤー分けをした画像がこちらです。全体というレイヤーフォルダーの中に、以下のレイヤーフォルダーが格納されています。 装飾頭部肉体背景 レイヤーフォルダーとは、複数のレイヤーを1つのフォルダーにまとめることができる機能です。関連画像を1つのフォルダーにまとめておくことで、管理がしやすくなります。レイヤーフォルダーの使い方(FireAlpacaの場合)は以下のとおりです。 レイヤーパレットにあるフォルダーのマークを押して空のレイヤーフォルダーを作成フォルダーに格納したいレイヤー(またはレイヤーフォルダー)を選択選択したレイヤー(またはレイヤーフォルダー)をレイヤーフォルダーにドラッグ&ドロップ(重ねる)するとその中に格納される レイヤーが増えすぎると管理するのが難しくなりますが、レイヤーフォルダーを利用することで視覚的にもわかりやすくなり、非常に便利です。 今回レイヤー分けしたフォルダーを展開すると以下のようになります。 この画像はちょっと細かいアニメーションをやりたいなと思ったのでフォルダーの数もレイヤーの数も多いです。大体は以下のように分けておくといいでしょう。 ●頭部左眉毛と右眉毛右目(白目、アイライン、瞳)左目(白目、アイライン、瞳)口顔首後ろ髪 ●肉体腕(右腕、左腕)足(右足、左足)上半身と下半身 前髪の影はあると前髪が揺れる時にふわっとした感じが演出できます。頭部だけ動かす場合は肉体は上半身と下半身を結合した状態で、1つのレイヤーでも大丈夫です。ただ、両手も動かしたい場合は分けておくと自然な動きをつけることができます。 アニメーションをつけたくてレイヤー分けをする場合、見えない部分も描き足しておきましょう。 たとえば、上の画像の場合、本をどかすと本で見えていなかった上半身のお腹の部分も描かれています。何故ならアニメーションで本を少しだけ上下に動かす場合、本で隠れている部分が描かれていないと不自然になるからです。 上の画像の場合、赤い服の袖と腕の部分をレイヤー分けをしたので、レースの部分から腕の部分が見えてかわいいです。 上の画像の場合、顔の部分で隠れている首を少し長めに描いているので、顔を傾げても首が足りない! といった状態になりません。 レイヤー分けをしたら、PSD形式で保存しましょう。 まとめAnimeEffectsを使う前の準備段階である、イラストのレイヤー分けについて解説してきました。以下まとめです。レイヤー分けをしておくとあとで色の調整や修正が簡単にできるレイヤーフォルダーを使いこなすことでレイヤーの管理がわかりやすくなる簡単なアニメーションだったら頭部、肉体、背景のレイヤー分けでも十分いける どれだけレイヤーを分けるかは、希望するアニメーションの細かさによります。まずは頭部、肉体、背景にレイヤーフォルダーを分けて、頭がゆらゆらしているアニメーションにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。 次はいよいよAnimeEffectsを使ってアニメーションを作成します!お楽しみに。