小説を書きたい!執筆に役立つ支援ツール・推敲ソフト「Novel Supporter」 | CreativeLegion 読み込まれました

小説を書きたい!執筆に役立つ支援ツール・推敲ソフト「Novel Supporter」

こんにちは、仕神けいたです。

突然ですが、小説を書かれている皆様!
推敲はされていますか?

「そんなの当然じゃん」という方も、「何ソレおいしいの?」という方にもオススメのツールがあります!

それが、推敲に使える力強い味方「推敲ソフト」!

小説を推敲する時に役立つ無料ツール(サイトやソフト)は、探せばたくさん見つかります。

そのなかで、筆者も愛用しているオススメツールをご紹介します。

【Novel Supporter】

無料で簡単に小説を細かく推敲してくれるソフトーNovel Supporterー

【Novel Supporterとは】

無料で簡単に小説を細かく推敲してくれるソフトーNovel Supporterー

このソフトは、クロノス・クラウンさんが開発したPC用ソフトです。
Windows・Macともに対応はもちろんですが、なんとこのソフト、無料なのです!
なのに、有料ソフトと遜色ないほど高性能!
推敲用のソフトとしてとてもオススメです。

開発者様がご説明していますが、このソフトの目的は
文章の推敲補助です。

ゼロから小説を書くためのソフトではないのでご注意ください。

このソフトは、自分の書いた文章を客観的に分析して改稿するのに役立ちます。
開発された、クロノス・クラウンさん自身も作家であり、小説を書く際に痒いところに手が届く、とても便利なソフトです。

さらに、文章校正のみならず、音読機能まで付いているというので驚きです!

そんな高性能ソフトは、こちらで開発されています。
クロノス・クラウン

収録されている機能

Novel Supporter に収録されている主な機能は、次の通りです。

単語近傍探索

こそあど確認

文末重複確認

段落先頭重複確認

文章警告

言い回し確認

音声読み上げ( SAPI5 )

画数ヒートマップ

文長ヒートマップ

章ボリューム表示

ルビ追加

文字種表示

指定文字数改行

センチメント分析

使用単語集計

正字略字切り替え

表記ゆれ確認

時系列分析

どれも推敲に便利な機能ばかりです。
ですが、「推敲に必ず全部を使わなくてはいけない!」というわけではないと筆者は思っています。
自分にとって必要なものを取捨選択してご利用いただくのが一番だと考えています。

さっそく使ってみよう!

ソフトは、こちら開発者様のサイトからダウンロードできます。
クロノス・クラウン (crocro.com)

トップページから「Novel Supporter」のページにいくと、Windows版、Mac版のソフトがダウンロードできるようになっています。

インストール、実行方法は、
開発者様のサイトにマニュアルがありますのでご参照ください。

Novel Supporterを起動する

ソフトを起動すると、まずは実行用サンプルの文章と、開発者様の宣伝画面が表示されます。Web小説の為に役立つ情報がありますので、一度は目を通してみることをオススメします。

推敲したい文章を読み込む

メニューの「ファイル」から推敲したい文書を読み込みます。

読み込めるデータはテキストファイルのみ

このソフトで読み込みできるファイルの種類は、拡張子が「.txt」となっているテキストファイルだけです。
Word文書などは読み込んでも文字化けしますのでご注意ください。

読み込みができたら、文章を収録された様々なツールで分析・検討することが出来ます。
画面の左側に元の文章、右側にツールを使った結果が表示されるようになっていて、左側の画面はエディターのように文章の入力が出来るので、そのまま直せます。

【おまけ】サンプル文章

このソフトでは、サンプルとしていくつかの小説が収録されています。
参考にしてみるのも良いかもしれません。

サンプル小説を読みこむ

1.画面上部のメニューから「ファイル」→「サンプルを読み込む」をクリックします

2.小説一覧が表示されるので、お好きな小説をお選びください

必要な機能だけを好きな順番で表示する

「こんなにいっぱいあるけど、使わない機能がある」
「使う機能だけ表示させたい」
「機能の順番を入れ替えたい」

……できます!

【ツールの整理】で使う機能だけを好きな順番で表示

1.画面上部のメニューから「設定」→「ツールの整理」をクリックします。

2.「再起動が必要です」とメッセージが表示されるので、「OK」をクリックして操作を続けます。

3.ツールが一覧表示されます。

  ここで使わない機能はチェックを外します。
  項目の左にある矢印で、項目を上下に移動することができます。
  整理が終わりましたら、右上の「Close ×」をクリックします。

4.「本ソフトを終了します」とメッセージが表示されますので、「OK」をクリックします。

  ソフトがいったん終了します。

5.再度ソフトを起動させ、機能の項目がきちんと整理されていればOKです。

【各機能について】

ここからは、推敲に使える各機能についての説明です。
いろんな機能がありますので、まずはご自身で試してみて、お好きな機能を推敲に役立ててください。

◆ 単語近傍探索

単語近傍検索は、一定範囲内で重複した語が出てきた場合、該当の語を色付き表示してくれる機能です。

小説では、同じ表現が繰り返し登場すると『語彙に乏しい』と読者に思われてしまいがちです。類語辞典などを利用して、なるべく異なる表現を使うとよいでしょう。

◆ こそあど確認

こそあど確認は、いわゆる『指示語』を色付き表示して確認する機能です。

指示語が使われると、何を意味しているか探す必要があります。そのため、指示語が数多く使われている文章は、それだけ読者にとって読みづらい文章です。

なるべく指示語を減らしたい場合はこちらを利用します。

◆ 文末重複確認

一定範囲内で、同じ文末の表現がある部分を色付き表示します。

「~です。」「~です。」「~です。」……と、何度も同じ文末表現が使われると、単調な文章になってしまいます。人によっては鬱陶しく感じられることがあります。

文末表現を修正・検討するためにこちらの機能を使うとよいでしょう。

◆ 段落先頭重複確認

段落の先頭が同じ文字になっていないかを確認します。

段落の頭に同じ単語が連続すると、読者によっては読みづらいと感じる場合があります。

文頭の表現を修正・検討するにはこちらの機能が便利です。

◆ 文章警告

誤った文章表現を指摘してくれる機能です。

文章の表現上、気を付けた方が良い点、凡ミス確認ができます。
簡易的なものなので、必ずしも正しい指摘とは限りません。

あくまで機械的チェックです。指摘された個所を修正するかどうかは、自身の判断で行います。

◆ 言い回し確認

言い回しを確認します。

「~ようだ」「~だろう」など、曖昧だったり伝聞だったりする部分が連続していないかなどを確かめます。

多用すると、曖昧な表現の文章になってしまうため、読者によっては内容が伝わらず、つまらないと感じる場合があります。

連続している箇所を見つけ、表現を修正するときはこの機能を使ってみましょう。

◆ 音声読み上げ( SAPI5 )

MicrosoftのSpeech API5で読み上げ、音声による文章の確認ができます。

この機能は、「Haruka」という女性音声で、日本語発音を行ないます。

◆ 画数ヒートマップ

文字の画数を元に、文字の背景色を変えます。読みやすさを視覚化します。

漢字の熟語など、画数の多い文字が密集していたり、逆にひらがなやカタカナがずっと続く文章は、どちらも読みにくいものです。


適度に漢字とひらがなを混ぜたい、読みやすい文章を目指す方にぴったりの機能です。

◆ 文長ヒートマップ

一文の長さによって、色分けしてくれる機能です。

一文が短いほど青、長いほど赤で色分けされます。
長い文は、それだけ色々な意味が詰め込まれています。ただ、それは読者にとって読みづらい文になりやすいです。

文長ヒートマップで赤色表示された文があれば、もっと短い文・簡潔な言葉で表現できるかどうか考えるとよいでしょう。

◆ 章ボリューム表示

章ごとのボリュームを、グラフで表示します。
表示できる項目は、「文字数」「総行数」「ページ数」「(端数の)行数」「位置%」です。

「総行数」「ページ数」「(端数の)行数」を表示するには、「指定文字数改行の利用」にチェックを入れる必要があります。

【指定文字数改行の利用】

「指定文字数改行の利用」にチェックを入れると、行数単位でカウントします。その際は、「1行文字数(全角)」と「1ページ行数」を指定可能です。
この時、また、ぶら下がり文字などの設定は、「指定文字数改行」ツールの設定が適用されます。

◆ ルビ追加

様々な形式で、ルビを追加します。

あらかじめ「ルビリスト」の設定が必要になります。設定された「ルビリスト」を元に、文章にルビを付けます。

 原稿にまとめてルビを付けたい時に使います。

メリット:ボタン一つで一気にルビ振りができる
デメリット:ルビリストにない言葉はルビ振りされない

ルビリストの追加方法

「ルビ追加」機能を選択し、歯車マークの「設定」をクリックします。

「ルビ種類」で、青空文庫形式、HTML形式、小説家になろう形式、その他の形式でルビのフォーマットを選択できます。

ルビリストの記述方法は

"書生": {"ruby": "しょせい"}

です。

"漢字": {"ruby": "ふりがな"}

という書き方をします。
赤い部分に、自分の登録したい文字、ルビを置き換えます。

◆ 文字種表示

文字の種類で背景を色分けして、文字の背景色を変えるツールです。また、それぞれの数を集計します。

 小説を書く時など、適度に漢字仮名交じり文になっているかを確認したい場合に利用します。

◆ 指定文字数改行

指定した文字数で改行します。ページ分割も可。ぶら下げや禁則処理があり。

1行の文字数、1ページの行数指定ができる他、ぶら下げ文字、行頭禁則文字、行末禁則文字の指定も行えます。

原稿用紙などに合わせて表示したい場合に役立つ機能です。

◆ センチメント分析

文章の感情の流れを、出現する単語から分析します。

形態素解析と日本語評価極性辞書を利用しており、文章の感情の流れを視覚化します。

ポジティヴな描写か、ネガティブな描写かをグラフ化して、小説がどのように読者に印象を与えていくかが確認できます。

◆ 使用単語集計

品詞ごとに、使用単語を集計して、多い順に表示します。

その文章が、どのようなことをテーマにしているかを把握したり、文体の分析を行なう際に使用します。

◆ 正字略字切り替え

略字を正字に、あるいは逆に切り替えます。一部に限定しているので、必要に応じて字種を変えてください。
JSON形式で指定した「対応表」を元に、略字と正字を切り替えます。

印刷標準字体を利用して印刷したい時に使います。

◆ 表記ゆれ確認

表記ゆれを確認します。
「表記ゆれ」とは、同音・同義の語句について異なる文字を表記されることです。
特に同じ文書や書籍において、同じ語句なのに表記が違っていることを指す場合が多いです。

複数の辞書を指定したり、自分で辞書を作ることも可能です。

◆ 時系列分析

著者…….バージョンが1.6だったので慌てて最新版をインストールしなおしました。

2021年10月の最新版1.7.0で追加された「時系列分析」では、文章全体の傾向で偏りや大きな変化がないかをグラフで見ることができます。
長い文章を何日もかけて書いていると、後半に従ってクセが強くなったり文章の書き方が変化してしまったりといったことも起きてしまうので、グラフで一目でわかるようになるためかなり便利です。

小説の進行に応じて、文字配分などがどのように推移しているのかをグラフ化します。
序盤に漢字が多すぎないか、台詞が偏っていないかなど、その文章が進行によって変質しているかどうかを調べるのに使用します。

【まとめ】

全ての分析結果が「良い文章」「悪い文章」ということを示すわけではありません。
しかし、自分で読むだけでは気づきにくい細かい分析を出してくれるため、まずはテキストを分析にかけてみてはいかがでしょう。
案外、ここで気付いた点などあるかもしれません。

また、小説に限らず、レポートや論文などの文章にも利用でき、とてもお役立ち!なソフトです。
百聞は一見に如かず。まずはお試しあれ。

投稿者

公開日:

2023/2/28 02:00

仕神けいた

#小説

#イラストレーター

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